口呼吸に注意!

長引くマスク生活、 あなたは大丈夫?

 

新型コロナウイルスの猛威が続く中、外出時にマスクを着用することは、もはや当たり前のことになりました。マスクには感染拡大を抑制する効果が期待できる一方で、片頭痛や肌荒れなどの健康被害の一因となることも。また、口で息を吸ったり吐いたりする口呼吸になりやすくなることも、マスクを着用する時のリスクの一つです。なぜ口呼吸は良くないのか。その理由と対策法をご紹介します。

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無意識に口呼吸になっていませんか?

口呼吸セルフチェックシート

次のうち一つでも当てはまる項目があれば、口呼吸をしている可能性があるので対策が必要です。

鼻が詰まっている
口の中が乾燥しやすい
気がつくと口が開いている
唇が乾いたり、荒れたりしやすい
朝起きた時、口の中が乾いている
朝起きた時、喉が痛いことがある

口臭が強い
寝ている間によだれが出る
寝ている時、 いびきや歯ぎしりをする
食事の時、くちゃくちゃと音を立ててしまう

口呼吸になってしまう原因は?

人は本来、口ではなく鼻で呼吸をする生き物です。
鼻には、
❶鼻水を分泌することで体内に取り入れる空気の湿度を90%以上に高める加湿器のような機能
❷鼻毛や粘膜などによって空気中のホコリが体内に入るのを防ぐ空気清浄器のような機能
❸体内に取り入れる空気の温度を35〜37度に温めるエアコンのような機能
の3つの機能が備わっていて、空気を体内に取り入れる際に体にかかる負担やリスクを軽減しています。

口呼吸イメージ

一方、口呼吸には鼻呼吸のような健康リスクを軽減させる機能が備わっていません。そのため、口呼吸には注意が必要だと言われているのです。
ではなぜ、人は口呼吸をしてしまうのでしょうか。原因はいくつかありますが、その一つが口呼吸の方が楽だからというもの。鼻呼吸と比べて使う筋肉の量が少なく、楽にできるため習慣的に口呼吸をする人が増えているのだとか。「日本人の8割が口呼吸をする傾向にある」と話す医者もいます。このほか、歯並びが悪い、鼻が詰まっていることなどが原因で口呼吸をしている人もいるそうです。
 


なぜ「口呼吸」だといけないの?

 
口で息を吸ったり吐いたりするだけなのに、なぜ虫歯や歯周病などになるのか、不思議に思いませんか。実は口呼吸をすると口の中が乾燥してしまうことが、虫歯や歯周病の原因となるのです。口の中で分泌される唾液には、細菌を退治したり、汚れを洗い流したりする働きがありますが、口呼吸により口腔内が乾燥すると、唾液の量が減ってしまいます。そのため、虫歯菌や歯周病の原因菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病などにかかりやすくなるのです。
02 口臭がひどくなる

 
マスク生活が続いていることによって、マスクを着けていなかった時は大して気にならなかった自分の口臭を強く感じているという人が増えているようです。なぜ口臭で悩む人が増えているのかというと、その理由はマスク着用により鼻呼吸ではなく口呼吸をする人が増えているため。口腔内が乾燥し、唾液の量が減ることによって、ニオイ菌も繁殖してしまうからです。歯周病が進行することが原因で口臭がひどくなるケースもあるのでご注意を。
03 歯並びが悪くなる

 
みなさんは歯の位置がどのように決まるのかをご存知ですか。実は、舌による内側からの圧力と唇や頬の筋肉などによる外側からの圧力のちょうどバランスが取れる位置に並ぶようになっています。ところが、口呼吸の状態が続くと、外側からの圧力がかかりにくくなるため、圧力のバランスが悪くなり、出っ歯や受け口の原因になってしまうことがあるのです。特にまだ骨格が形成されていない子供だと歯並びが悪くなりやすいので気をつけてください。

 
鼻で呼吸をする場合、鼻毛がフィルターとして空気中に含まれている細菌やウイルスを取り除いてくれる上、鼻の粘液が細菌やウイルスをくっつけて体内への侵入を防ぐ役割を果たしてくれます。一方、口で呼吸をする場合、鼻毛や鼻の粘液のような役割を果たす機能がありません。そのため、鼻呼吸より口呼吸の方が、風邪を引いたり、ウイルスに感染したりする確率が断然上がってしまいます。マスクを着けているからといって安心はできません。
05 老化が進む

 
口で呼吸をする場合、口は常に開きっぱなし。それは、口の周辺の表情筋が緩んだ状態のままになるということを意味します。使わない筋肉はそのままにしておくと、だんだんと衰えていきますが、表情筋が衰えると、併せて顔の皮膚も緩むことに。口元だけでなく目元のしわの原因となるのです。また、口呼吸だと、舌の位置を固定する筋肉に衰えが見られ、二重あごの原因にもなってしまいます。こうしたしわや二重あごが、老化の原因です。

口呼吸から鼻呼吸に戻すための
簡単トレーニング

さっそく今日からはじめよう!

[ あいうべ体操 ]

口の周りと舌の筋肉を鍛えて
鼻呼吸に戻します。

口呼吸をする人に多く見られるのは、舌が下がり上あごと舌の間に空間ができてしまっていること。口の周辺の筋肉と舌の筋肉を鍛えることで、舌を本来あるべきポジションに戻し、自然と口呼吸から鼻呼吸への転換を図るのが「あいうべ体操」の狙いです。

あいうべ体操イメージ

[ マウステーピング ]

睡眠時、口にテープを。口呼吸から鼻呼吸へと自然に戻す方法です。

薬局で専用テープを買ってきて、寝る前に口にペタッと貼るだけ。それだけで、睡眠時の呼吸法が鼻呼吸へと変わります。「いびきをかかなくなった」「よく眠れるようになった」という人もいるほど。5㎝ほどに切った医療用の紙テープ(サージカルテープ)でも代用できます。マスクを着けて寝るのは、口呼吸を助長するのでおすすめしません。

マウステーピングイメージ